一蓮托生
第53代理事長 阿藤龍太郎
はじめに
私たち小金井青年会議所は、1974年3月21日に全国で557番目の青年会議所として、初代理事長関口弘治先輩をはじめとする先輩方の熱い思いにより誕生しました。設立50年の時を超え、その間に多くの困難や問題に直面しようとも運動を止めることなく続けてこられたのも、現小金井市長白井亨様をはじめ、歴代の小金井市長、そして行政関係者の皆様、小金井市内関係諸団体の皆様、東京ブロック協議会内各地会員会議所理事長をはじめとするメンバーの皆様、また、今日まで常日頃から心温まるご支援、ご協力を頂戴している大森康雄先輩をはじめとする小金井青年会議所シニアクラブ先輩諸兄姉のおかげであり、深く感謝し、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
本年度、小金井青年会議所は会員拡大、認知向上を2つの柱として活動をしてまいります。明るい豊かな社会を実現するためには多くの仲間が必要です。新たな仲間を迎え入れ、より一層地域の皆様から信頼され、必要とされる団体となれるように地域の発展のために尽力して参ります。
一蓮托生
私は初めて担当した4ⅬOM合同例会において、理事会での多くの意見に挫けそうでした。全てが初めてのことで、自分の考えた事業内容が思うように計画することが出来ずに、当時は辛いなと感じた記憶があります。しかし、理事会を重ねるうちに、気づいたことがあります。メンバー達は少しでも良い事業にするために意見を出してくれていることに気づきました。これに気づけたのも、同じ委員会の仲間達が昼夜問わず、自分の時間を削ってまで私に付き合ってくれたことで私も挫けることなく、多くの壁を乗り越え、事業をやり遂げることができたからです。そして、私は人として成長する機会を仲間たちからもらえたと思います。一蓮托生には悪い結果を連想させる意味もあるでしょう。私は決して悪い意味ではなく、私が青年会議所の活動の中で感じることのできた、仲間たちと何かを成し遂げようとしたときに頼り合い、どんな結果でも分かち合うことで仲間との絆や団結力が深まること、何か一つの目標を成し遂げるために共に努力し、成功や失敗も分かち合うことで、自分も仲間たちもより豊かな人生になることを感じ、このスローガンとしました。
私たちは「明るい豊かな社会を築き上げよう」と同じ志を持って活動していますが、私だけでなく、多くのJAYCEEが活動の意義を見出せなくなる時があるのではないかと考えます。そんな時、自分を奮い立たせ活動に精力的になれるのは仲間たちの熱意だと感じています。熱い気持ちを持ったメンバーに心を動かされ、共に活動し、自分を知ってもらい、仲間を尊重し、私たちはまた絆を深めます。青年会議所にとって、メンバーの絆を深めることは最重要項目と言っても過言ではありません。絆が深まることで、事業構築に対する安心感が増し、より良い事業構築に繋がります。孤独感を感じながら明るい豊かな社会の実現はありえないでしょう。実際に、対外事業を行う中で集客に苦戦し、不安を抱えながら当日を迎えることもあります。しかし、多くの仲間がいることで心の余裕が生まれ事業成功へ繋がっています。
1つの例会や事業で不安が現実になり、あまり良い結果を残せなかったとしても、その過程で築き上げた絆は先の事業成功に近づく一歩となります。多くの失敗を繰り返して人は成長するものです。私たちは一人ではありません。縁あり、私たちメンバーは小金井青年会議所で出会った以上、本年度、一蓮托生、より良い事業構築のために、失敗や反省と真摯に向き合い、運動を続け、次世代へと紡ぐ小金井青年会議所を作り上げます。
青年会議所
私は、生まれも育ちも小金井市の貫井坂下ですが、20歳から30歳までは仕事の都合上、小金井市を離れて生活をしていました。千葉県を中心に住宅関係の測量従事者として会社員をする私は、自然災害が起これば復興の応援部隊として、仙台や熊本、広島などその他多くの地へ赴き仕事に打ち込んでおりました。そんな折、地元で測量会社を営む父から、いつまで仕事ができるかわからないから跡を継ぐ気があるならそろそろ会社に来ないかと言われました。地元密着で仕事、なんだか狭い世界で気が進まないなと思いながらも、決心をして10数年ぶり小金井市へ戻ってまいりました。サラリーマンを辞め、仕事ばかりしながら過ごす中で、当時、小金井青年会議所のメンバーから誘われて交流会へ参加し、息つく間もなくその場で入会しました。入会して初めての例会では、国歌やJⅭソングの斉唱、JⅭIクリードに綱領唱和を目の当たりにして、入会したことに不安を感じたのはつい最近の出来事です。
入会したからには参加だけはしようと決め、特段活動の意義を見出すことなく何となく参加する日々が続きましたが、入会した年の10月に「こがねいハロウィンフェスティバル」を小金井青年会議所の主催で執り行う事業がありました。その時、会場に来ていただいた地域住民の方に「毎年やってるんですか?」と聞かれ「とりあえず今年だけの予定です。」とお伝えしたときに残念がっていた様子や、子供たちや親子が会場内で楽しむ光景を目の当たりにして活動の意義を感じるようになりました。会社員時代は、被災地へ行き、その地域に貢献はしていたのかもしれませんが、実際に地域の方と交流することは無く、地域住民の声を実際に聞くことで、私の中で新たな世界が広がりはじめました。その時、自分が理事長だったら、委員長だったら地域住民と接する機会を増やしたいなと考えるようにもなりました。
私は小金井市を主軸に会社を運営しています。青年会議所活動を通して、小金井市の発展や地域の人々が豊かになることを目指して運動することがひいては、自分の社会活動にとっても明るい考え方なのだと感じるようになりました。地域活動を通じて人として成長できる、青年会議所がそんな団体だということを理事長としてメンバーに再認識してもらい、入会候補者の方々に認知してもらえるように活動してまいります。
仲間を増やす
小金井青年会議所は半世紀の歴史を超えて歩み続けています。この歴史や伝統を受け継ぐには仲間が必要です。私が入会した2022年には40名近いメンバーがいましたが、ここ4年で30人以上のメンバーが卒業し、青年会議所の経歴が長いメンバーも少数となり、このままでは歴史と伝統を語り継ぐことが難しくなっていきます。冒頭にも申し上げましたが、本年度は会員拡大を大きな軸の1つとして掲げています。この歴史と伝統を次世代に紡ぐ基軸を作り出すことが本年度、小金井青年会議所理事長としての大きな使命と感じております。
私も含めてメンバーの仲間たちは、会員拡大に対して真摯に向き合ってきましたが、どこか当事者意識がなかったのかも知れません。会員拡大は簡単なことではありません。今いるメンバーが魅力ある人材に見えなければ、新たなメンバーも入会を決断してはくれません。本年度、小金井青年会議所は失敗を恐れることなく、多くのことを学びながら、人として組織として成長するとともに、明るい豊かな社会の実現を志す新たな仲間を迎え入れる1年とします。
直近2年は拡大委員会を設置しておりませんでしたが、本年は満を持して拡大委員会を設置することとしました。今までにインプットした拡大成功者や講師から学んだことを活かす年とします。会員が減少することは、今まで当たり前に出来た活動が当たり前ではなくなってしまうことです。限りある環境の中でアイディアを出していくことは大変なことです。本年度を拡大における節目の年として、55周年へ向け会員拡大にメンバーの総力を挙げて取り組みます。
まちづくり
小金井市は昭和20年から人口が増加し、昭和54年には人口10万人、平成29年には12万人を超え、今なお微増傾向にあります。そして、武蔵小金井駅北口では再開発事業が本格的に始動します。小金井市は今以上に街自体の価値を高め、輝く街として、さらなる発展が期待されています。私たち、小金井青年会議所メンバーも発展する小金井市と共に発展しなくてはなりません。青年会議所が主体となり、地域住民が明るく交流できる機会を提供することで地域の活性化を図ります。
地域社会の発展には子どもたちが安心して暮らせ、そして健やかに成長できる街でなくてはなりません。青年会議所メンバーが持つ知識と経験を仕事の枠を超えて活用し、子どもたちの成長や新たな興味へ触れる機会を提供する事業を展開します。
4月を節目に多くの人々が新たな生活をスタートさせます。小金井市を選択してくれた新たな市民にとって小金井市に引っ越してきてよかった、住み続けたいと思っていただき、また既存の市民の皆様にも魅力を再認識してもらえるように、引き続き小金井市の魅力発信や地域課題の解決の一助となれるように本年も邁進してまいります。
結びに
私は、小金井青年会議所の中でもJⅭ歴が長いメンバーではありません。私より、歴の長いメンバーがいるなかメンバーの皆様から付託を受けて理事長としてこの場に立っています。しかしながら、青年会議所の運動は私1人でできることではありません。今、ここにいる小金井青年会議所のメンバー全員の力で作り上げていく運動です。本年の大きな目標は会員拡大・認知向上です。今までと同じことをしていては叶わない目標でしょう。新たなことに挑戦するには熱い想いが必要です。一蓮托生、仲間達と共に、恐れることなく、熱く運動展開してまいります。
この10年間で人の価値観や考えは大きく変わったように感じます。コミュニティにも多様性が生まれ、人の集まり方は多種多様となりました。青年会議所においてもそれは同じです。しかしながら、青年会議所の運動の本質は変わることなく、どんな状況になろうとも歩み続けてまいりました。歴史ある小金井青年会議所の中で、地域の方々に頼られる存在であり続けたい。すべては明るい豊かな社会の実現のために、私たちは行動し続けます。
皆様の更なるご指導ご鞭撻を心からお願い申し上げ、2026年度小金井青年会議所第53代理事長としての所信とさせていただきます。1年間どうぞよろしくお願い申し上げます。


